大麻抽出物が〈どの癌細胞〉を殺し〈増殖を防ぐか〉研究されている

学び By KSUK

最近の研究によると、大麻抽出物はある種癌細胞の生存を害し、増殖を阻害する可能性があります。

また、癌細胞に働く抽出物の効果は特定の化学組成に基づいて大きく異なるようです。

研究者らは、THC単独のように、大麻の単離された成分で癌細胞を治療することは特に効果的ではないようであることと、完全な大麻抽出物ではより有望であることを発見しました。

大麻植物は株や製剤によって濃度が異なる数百の化合物を含むため、どのカンナビノイドの組み合わせが様々な癌細胞をどう治療するかという研究への道を切り開きました(一般的な大麻株は100種程度のカンナビノイドを含むので組み合わせ次第でほぼ無限になる)。

研究チームは、「特定のフィトカンナビノイドのプロファイルを有する大麻製剤が、ある種癌の治療法として有益であるかどうかを判定する」ために、12のヒト癌細胞に対して、12の大麻抽出物の抗腫瘍効果を試験しました。

研究には、「結果として、特異的大麻抽出物が癌細胞の生存と増殖を障害し、アポトーシスを誘導することを示す」と記載されています。

*アポトーシスとは、多細胞生物の体を構成する細胞の死に方の一種で、個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、管理・調節された細胞の自殺すなわちプログラムされた細胞死のこと。ネクローシスの対義語として使われる事が多い(Wikipedia)。

実験では、各癌細胞試料を大麻抽出物で24時間にわたり用量を増加(2~10μg/mL)させ処理しました。様々な種類の癌で、特に有効であることが証明された5種類の大麻製剤がありましたが、一般的にこの研究では癌が同じ臓器に由来する場合でも異なる種類の癌に対する有効性には大きなバラツキがあることが示されています。

例えば、2つの異なる形態の前立腺癌細胞が、全く異なる大麻抽出物に対して最も感受性が高いことが見出されました。

大麻製剤はまた、癌細胞の増殖を予防する効果においても広い範囲に及んでいます。増殖細胞に適用した場合、対照群の68%と比較して増殖を37〜51%にまで減少させた3つの抽出物が見つかっています。しかし、他の抽出物では統計的に有意な方法で癌細胞の増殖を減少させることができませんでした。

最も強力な大麻抽出物に共通するいくつかの共通点は、高濃度のTHCと脱炭酸型の大量のフィトカンナビノイドのようです。

「全体として、医療用大麻は単一の治療薬ではなく、むしろ不均一な治療のアレイから成ると分かる。大麻抽出物適用後、特定の癌細胞の運命が細胞特異的特性とともに適用された、フィトカンナビノイドの組成、濃度の相乗効果に依存することを提案する。また、この研究は一連のヒト癌細胞に対する様々な全大麻抽出物の抗癌活性を実証している」と研究者らは記しています。

「大麻抽出物は癌細胞の死に対し非常に強力で、これら抽出物のいくつかはTHCが富む型であった。研究対象の細胞株へ純粋なTHCを適用するよりも、全大麻抽出物を使用する方が癌細胞死を誘発するのに効果的であると結論付けられる。さらに重要なのが、すべてのTHCに富む抽出物が特定の癌細胞に同じ濃度で適用された場合、同じ効果をもたらすわけではない。これらの知見は、抽出物に含まれるTHC以外の化合物が多薬理学的に一緒に作用し、抗腫瘍剤としての抽出物の有効性を決定することを示す」

興味深いことに、研究者らは「試験した癌細胞にカンナビノイド受容体が存在するか否かによって、抽出物の細胞生存率を低下させる能力の差が説明できる」という理論も立てています。

研究チームは『大麻抽出物の作用に対する癌細胞の非感受性の特異的な性質および機序』のさらなる研究を求めました。

「我々は、この研究が多くの癌細胞に対する効果的な大麻治療のエビデンスを提供するために、将来の前臨床研究およびランダム化比較臨床試験の基礎となることを望んでいる」と述べています。

参照:Marijuanamoment


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KSUK

HipHopが好きなことから大麻に興味を持つ。医療用途での研究結果から、さらに大麻へ深い関心を持つ。そんな23歳が運営しています。