大麻栽培者が農薬を使用し、収穫後に除去する理由

学び By KSUK

合法化が始まったとき、合法大麻はキレイな製品を意味すると単純に信じられていました。しかし、合法だからといって、不作という厳しい現実が魔法のように軽減されるわけではありませんし、銀行融資や保険、破産法の適用は受けることができないため、農薬は大麻栽培者に最適なものとなります。

米連邦政府はマリファナを禁止しているため、米環境保護局(EPA)は他の作物と違って、合成された農薬が及ぼす影響を調べることはできません。通常、毒物学の経験がない州規制当局は、特に吸入に関する研究が不足しているため、農薬の使用を大幅に制限したり禁止したりする傾向があります。

経済的支援がなければ、栽培者は自分たちが厳しい基準に縛られるべきではないと感じるでしょう。結果として、生産者は違法な農薬を散布して規制を回避し、収穫後に浄化技術を使って化学物質を除去することで、検査に合格する方向に向くのです。

これは、良いのでしょうか、また安全なのでしょうか?

大麻合法化の時点で、なぜ合成農薬の使用を止めなかったのか、どのようにして抽出物の修復を行ったのかについて述べていきます。



認定栽培者が違法農薬を使用しているのはなぜか

多くの問題が大麻栽培を困難にしています。

伝統的な農家(野菜や穀物など)とは異なり、大麻栽培者はほとんど保護されていません。銀行やクレジットへのアクセスがないため、大麻ビジネスを始めるのはリスクが非常に高いのです。

殺虫剤を使用する1つの理由に、大麻植物自体がハダニのような害虫やカビが発生しやすいことでしょう。正しく処理しないと作物が完全にダメになり、人間に病気を引き起こすことさえあります。

農薬
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そして、クローンの過剰利用があります。

大麻コンサルタント会社『Poetry of Plants』のNelson Lindsley(ネルソン・リンズリー)氏によると、「クローンは、母植物から受け継がれ自然の防御機構を失い、あらゆる病原体に感染しやすくなる」そうです。

また、親植物に散布された殺虫剤は、クローンでは数世代にわたって残留することがあります。

さらに、近隣農家に散布された殺虫剤が風で漂い、合法的な屋外栽培の大麻植物を汚染し、土壌に何年も留まる可能性もあるのです。

農薬の修復技術はどのように機能するか

栽培者は大麻を栽培・収穫した後、汚染農薬を浄化技術で除去することはできますが、違法農薬を使用した疑いがあるため、この技術を使用することに消極的な人が多いです。

現在、いくつかの高度な修復方法があります。

  • Flash chromatography(フラッシュクロマトグラフィー):
    =>最も一般的な手法の1つで、複合極性に基づいています。粗大麻油をフラッシュクロマトグラフィーカラムに通し、選択的溶出と呼ばれるプロセスによって純粋な化合物を単離します。
  • Glass reactor(ガラスリアクター):
    =>ガラスリアクターに大麻原油を流し、水溶性農薬を取り出す方法です。溶剤と大麻オイルが混ざり、油は水に入らないので、農薬のような水溶性化学物質が沈殿する原理です。
  • Pressurized liquid extraction(加圧液体抽出、PLE):
    =>この自動化技術は抽出を達成するため高温・高圧を使用し、ブタンのような溶媒の必要性を減らし、油の処理速度を増加させます。

なぜ農家は有機栽培をしないのか

植物を浄化する欠点は、栽培者が環境中の毒素を利用できることです。政府が正確に把握できていないため、環境破壊がどれだけ起きているかを数値化するのは難しいでしょう。

また、農薬の環境評価がなされていないことから、生態系への潜在的な影響について疑問が生じています。

中には、良性の有機農薬や殺菌剤(ニーム、コンブ、ニンニク、ローズマリー、骨粉など)を使って大麻を有機栽培している栽培者もいますが、これらの物質を吸い込むことがどの程度健康に良いのかは不明です。

農家
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一部の生産者は、総合的害虫管理(IPM)と呼ばれる手法を用いているようです。これは生態系に基づく戦略であり、生物的防除、生息地の操作、文化的慣行の修正、抵抗性ある植物品種の利用を通じて、害虫と被害の長期的な予防に焦点を当てています。

このアプローチは努力する価値がありますが、時間、教育、財政的投資、大きな努力が必要です。

Mantis Growth InvestmentsのCEOであるJesse Peters(ジェシー・ピーターズ)氏は、Leaflyへ以下のようなメールを送っています。

「IPMは常にスプレーしているだけでは難しい。IPMを理解するには何年もかかるし、学ぶにもかなり費用がかかる」

Jesse Peters

リンズリー氏はIPMについて、次のように述べました。

「IPMを使用すると、勝てないかもしれない、費用のかかる戦いすることになる。一方、市場の減価償却費は信じられないほど高いので、ベンチャーキャピタリストの支援がないと難しいだろう」

Nelson Lindsley

連邦政府の大麻規制は明確な監視をもたらす可能性がある

大麻業界ではよくあることですが、連邦政府が「マリファナ(大麻)」を合法化すれば農薬問題の多くが解決されるはずです。栽培者が不作から経済的に保護されていれば、農薬を使わず済むようになるでしょうし、研究者は農薬の吸入について研究し、規制当局は証拠に基づいた判断を下し、消費者は製品がキレイだと確信するようになるはずです。

大麻
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しかし、連邦法が成立するまでは「ヘンプ(麻)」が救いになるかもしれません。大麻と麻は似たような植物で、2018年の農業法成立後に麻が合法化されたことを受け、EPAは農薬使用に関する初期段階の措置を急いでいます。

現状、大麻農家はリスクを完全に解決できません。大麻栽培者が融資、保険、破産救済を拒否されている限り、安全な道を選び、まずスプレーをかけ、その後で修理するでしょう。

参照:leafly


カテゴリー:学び

KSUK

HipHopが好きなことから大麻に興味を持つ。医療用途での研究結果から、さらに大麻へ深い関心を持つ。そんな23歳が運営しています。