DMTの微量投与が不安や鬱治療に役立つ可能性があるとの研究結果

ニュース By KSUK

サイケデリック薬を微量投与するというアイデアは長い間存在してきました。ここ最近、Apple創業者のスティーブ・ジョブズが使用していたことから、テクノロジースタートアップやアーティストの間で流行していることを受け、研究者たちはマイクロドージング(微量投与)治療に新たな可能性を見出しています。

他の違法物質と同様、サイケデリック薬微量投与の有効性についての逸話的な証拠がありますが、新しい研究は多くの利点が急増する話に重点を置いています。

Chemical Neuroscienceに公表されたレポートで、カリフォルニア大学デービス校(UCデイビス)の研究者はDMTの微量投与が気分と不安に良い効果をもたらすと述べています。



サイケデリック薬の治療目的に対する研究のポイント

DMTとして知られているN,N-ジメチルトリプタミンは、存在する中で最も激しいサイケデリック体験を生み出す物質です。DMTは植物と動物の両方で自然に発生しますが、ケチュア語で「ayahuasca(アヤワスカ)」と呼ばれるお茶を醸造することによって、人間は伝統的に植物から抽出してきました。DMTは一般に結晶化された形でも入手可能で、人々はこれを喫煙します。

お茶を入れたり喫煙すると、強力な幻覚状態を作り出します。ayahuascaを飲むとそのトリップは長い間続きますが、DMTを喫煙すると短いが非常に激しいトリップになります。

しかしながら、これら両方の手段は微量投与に関連する長期的な治療結果を生み出すことができない、と研究者らは示唆しています。マイクロドージングは​​幻覚状態を作り出すことはないはずです。

研究者たちは、サイケデリック薬の治癒効果を得るのにトリッピング(飛ぶ)は必要でないと仮定しています。そして、それがまさにUCデイビスの神経科学者たちが実証しようとしたものです。

DMTの微量投与はラットから不安や恐怖を排除した

DMTは他の幻覚性化合物と同様に広く違法であるため、公的資金を受けた研究者がヒトで臨床試験を実施することはほぼ不可能です。

しかし、げっ歯類へ薬を投与することに対する法律はありません。そこで、UCデイビスの研究者らはラットを使用してDMTの微量投与効果と大量の単回投与の効果を比較しました。

研究者らは、気分、不安、認識、社会的相互作用という4つの分野で、DMTの各用量がラットの行動へどのように影響するかを具体的に調べました。

「慢性的に微量投与した群」と「単発で大量投与した群」を比較したころ、明確な行動および細胞への影響を観察しました。

「我々はDMTの慢性的、断続的、低用量は、ワーキングメモリ(作業記憶)や社会的相互作用に影響を与えることなく、抗うつの表現型と強化された恐怖消去学習が生じたことを見つけた」研究は結論付けています。

言い換えれば、微量投与はラットの行動が正常に機能することを可能にしながら、気分に好ましい効果をもたらしたということです。

しかし、アーティスティックな人々が主張するように、ラットをより創造的にしたり、認知機能を改善したりするようには見えなかったとのことです。

DMTを大量に1回投与されたラットに関しては激しくつまずいたと研究者らは述べており、微量投薬されたラットほど機能的や不安解消の効果は現れなかったとしています。

サイケデリック薬は抗うつ薬の代替えになる?

心理学者のJames Fadiman氏は、サイケデリックな薬物使用についての本を書いています。2011年に発刊された書籍『The Psychedelic Explorer’s Guide』は、マイクロドージングの概念を一般的な想像力に取り入れました。

その本を出版して以来、微量投与の話はサンフランシスコ周辺からが着実に流れています。Fadiman氏は「これはAdderall(アデロール)に代わる非常に健康的な方法だ」と言います。

サイケデリックは、気分や認識力の向上を目的とした他の処方薬に代わる健康的な代替薬になり得るのでしょうか。気分障害および不安障害は、世界中の精神障害における主な原因の1つです。そして、今日抗うつ薬はアメリカで最も処方されている薬の1つとなっています。

依然として、多くの患者にとって抗うつ薬は無効であることが証明されています。それ故、新たな治療戦略を開発することは臨床上非常に重大なトピックです。

サイケデリック薬の人気がひっそりと高まっているにもかかわらず、微量投与に関する査読付き研究は乏しいのが現状です。我々は、今後の研究動向へ注目するべきでしょう。

参照:hightimes


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タグ:DMT,マイクロドージング

KSUK

HipHopが好きなことから大麻に興味を持つ。医療用途での研究結果から、さらに大麻へ深い関心を持つ。そんな23歳が運営しています。