英国で医療用大麻を開拓した活動家”エリザベス・ブライス”の紹介

学び By KSUK

医療用大麻解禁に向けた動きの中には、多くの英雄がいます。そのうちの1人はイギリスの女性で、イギリスにおける大麻の考え方を変えようとしていました。そして、彼女は世界初の大麻製薬会社の立ち上げをサポートしています。

彼女の名前はElizabeth Brice(エリザベス・ブライス)といい、イギリスのリーズに住んでいました。知的で才能のあるブライス氏は、オックスフォード大学で古典を学んでおり、26歳のとき多発性硬化症(MS)と診断された際にはテレビ局のプロデューサーとして働いていました。

症状を診断されてからの数年間、彼女は少しの外的な影響を受けました。

結婚した後に2人の息子を持ち、多発性硬化症からくる症状の中で特に疲労感の悪化を無視しようとしました。これは、母性が何とか抑えていましたが、時間が経つことでMSが悪化していることを否定できませんでした。

眠ることができず、少しの動きも難しくなり、膀胱の制御が問題となり、視力は低下し始めました。ブライス氏は、自分が男の子を育てることができるかどうか疑問に思い始めたようです。

1991年、ブライス氏はアメリカの医学雑誌で「MSと大麻の関係」について読み、直ちに可能性について医師に尋ねたようです。従来のMS薬はほとんど無効であったため、失うものは何もないと推論しました。医師は、大麻が当時の処方箋より安全である可能性が高いと認めました。そのため、ブライス氏は他の何千人もの患者がしたことをしました(違法に大麻を買うこと)。一人では心もとなかったため、彼女は大麻の使用をサポートしてくれる友人を募集し始めました。

ブライス氏は、「大麻を試したとき、肉体的な軽減はほとんど即時だった」と当時の事を書いています。「背骨と膀胱の緊張が和らぎよく眠ることができた。数年ぶりに体が快適だった」

ブライス氏担当の医師が大麻を使用していた他のMS患者を結びつけ、徐々に組織化し始めまます。大麻の使用と活動に関しては依然として不名誉がつきまとうことから、彼女は「Clare Hodges」という仮名を採用し、大麻政治の世界へ暫定的な進出を始めました。

彼女はメディアを集めることと政治的支援の優れた才能を持っていました。熟練した作家であった彼女は、国会議員に手紙を書いたり、新聞へ個人的な経験についての短い記事を寄稿することから始めました。

1992年の夏までにブライス氏は最初のラジオインタビューの機会を確保し、全国的なキャンペーンを開始する見込みが出てきます。最初は少し「いたずら」と考えていましたが、1992年末までには米国大麻治療協会(ACT)と連絡を取り合い、協会のサポートと名前を強く求めました。

1993年、ブライス氏はACTの英国支部(UK ACT)を設立し、医療用大麻推奨活動の旅が本格的に始動します。

次の7年間、ブライス氏はブリストル大学歴史専攻の学生Jonathan De Oliveira(ジョナサン・デ・オリベイラ)氏によって分析されたメディアを編成しました。

オリベイラ氏はロンドンのウェルカム図書館でイギリスのACT記事を調べ、「The ‘Devil drug […] sprouting angel’s wings’?(悪魔の薬[…]は天使の羽を広げたか)」という論文を完成させます。

オリベイラ氏は、ブライス氏とUK ACTの努力により、「大麻の使用は広く非難されたが、大麻抽出物を研究する英国で最初の大規模臨床試験とその後Sativex:サティベックス(ナビキシモルス)の開発に役立つ好ましい環境を作り出した」と結論付けました。

ナビキシモルス(Nabiximols:USAN、商標名サティベックス:Sativex)は、イギリスの会社GW Pharmaceuticals (GWファーマシューティカルズ)によって開発された、多発性硬化症患者の神経因性疼痛、痙縮、過活動膀胱、ほかの症状の緩和に用いられる、特許されたカンナビノイド口腔用スプレーである。

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ナビキシモルスは、2010年に英国での使用が承認されました。GWの創設者であるGeoffrey Guy氏は、1994年に大麻を使って臨床試験を行うことについて英国内務省に最初に連絡しましたが、1997年7月にカンナビノイドの治療応用会議でブライス氏と繋がるまではなかなか事が進まなかったと述べています。2人の関係は互いに有益でした。

Guy氏は最終的にブライス氏に行政支援を提供し、ブライス氏は1997年12月に内務省職員と面会した代表団にGuy氏を入れさせます。

その会議の後、Guy氏が大麻を栽培し臨床試験を実施する許可を与えられるまで、1年も経ちませんでした。このようにして、GW Pharmaceuticalsは誕生し、ブライス氏はSativexの最初の受取人になりました。彼女は定期的に天然大麻の補給を必要としましたが、Sativexによってある程度の安らぎを得ることができました。

ブライス氏は、2011年に54歳で亡くなりました。ヨークシャーポストは 「粘り強く雄弁で勇気がある」と記しており、「Liz Brice(愛称)がキャンペーンを始めたことで、何千人もの苦しむ人々の助けになっている」と結論付けています。

参照:cannabisnow


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KSUK

HipHopが好きなことから大麻に興味を持つ。医療用途での研究結果から、さらに大麻へ深い関心を持つ。そんな23歳が運営しています。