PTSDをかかえる退役軍人の医療用大麻臨床試験が完了

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退役軍人がかかえる心的外傷後ストレス障害(PTSD)に対するTHCおよびCBDの影響を調べる、最初のFDA承認試験が取り組まれてから10年がたちましたが、研究チームはようやく臨床試験が完了したと宣言しました。

今日、医療用大麻がPTSDの症状を抑えるのに役立つと主張するアメリカの退役軍人は数多くいます。戦場では爆弾が定期的に発射され、弾丸は頭を通り過ぎ飛んでいます。死と破壊は人間の神経を擦り切れさせる傾向があり、多くの人が深刻な精神不安状態にあります。つまり、彼らの気分を和らげるためにどうすれば良いかを深く考えるべきであり、「大麻とPTSD」というテーマに関してより多くの研究が必要なのです。調査によると、82%の退役軍人が医療大麻の合法化を支持しており、最も熱心な支持者は60歳以上の年齢層であるようです。

今週初め、研究者たちは医療用大麻がPTSDを患っている患者に及ぼす影響を調べた最初の臨床試験を締めくくりました 。Sue Sisley博士が主導したこの研究は、過酷な不安障害の対処として治療法の1つに大麻が位置するという歴史上初めてのことです。プレスリリースによると、研究の結果は今年後半に発表される予定であり、査読付きの生物医学ジャーナルに掲載される予定です。

この試験では、THCCBD、またはTHC:CBD(1:1)の大麻を使い、様々なカンナビノイドの構成で実験されました。無作為に割り当てられた大麻を消費することが条件で、被験者は1日当たり2グラムまで使用することができました。

この前向きな報告は、米国政府の態度を変化させる決定的なものにはなりませんが、PTSDへの対処として大麻が有効であるという広範な洞察を提供する可能性はあります。州議会が合法化を進めている背後には、研究者が患者に有益であるという部分と、税収増という意味でも議員に利益をもたらすと考えていることがあります。いずれにせよ、Sisley博士らの査読付きレビューが公開されるのを、大麻コミュニティは楽しみにしています。

Sisley博士は、次のように声明の中で述べています。

「この重要な臨床試験を完了させようと頑張ってきたこの10年近くの実験におけるゴールに、私たちは非常に興奮している。私たちは研究の支持者全員に感謝している。特に、患者の募集へ協力してくれた奉仕団体には感謝がつきない。私たちは、病院や大学、VA(退役軍人を管理する期間)からのいかなる協力からも独立して、大麻における規制上のハードルを乗り越えてきたことを誇りに思う。結果が明確になるのが楽しみだ」

研究者は、研究において大麻の喫煙がPTSDの治療に効果があるかどうかを判断することを目的としていましたが、アメリカでこの種の研究は容易ではありませんでした。なぜなら、大麻に含まれる一部の成分は連邦政府や米国退役軍人省、さらにはアリゾナ州の公立大学から、スケジュール1の危険な薬物(ヘロインなどと同類の薬物)と考えられていたからです。

幸いなことに、コロラド州が研究のサポートへ乗り出しました。この研究を後援しているサイケデリック研究の学際的協会(MAPS)は、コロラド州公衆衛生環境省から2156万ドルの助成金を与えられました。そこから、研究者たちはアリゾナ州フェニックスのスコッツデール研究所(SRI)にオフィスを構え、研究に参加する76人の退役軍人を募集し始めました。

しかし、また研究が遅れる要因があったのです。

もう一つの大きな問題は、法的な州でも売られている医療用大麻を手に入れるのに苦労したことです。この研究は、連邦政府や米国食品医薬品局(FDA)、米国薬物取締局(DEA)、国立薬物乱用研究所(NIDA)の管理下にあったので、研究者はミシシッピ大学のアンクルサム大麻農場に頼らざるを得ませんでした。研究者たちは何年もの間、この施設で栽培されている大麻は薬局で販売されているものよりも卑劣であることを訴えてきました。

また、「VAは、多くの州が大麻の有効性を認めているにもかかわらず、医療従事者が医療用大麻を推奨することや退役軍人が入手しやすくすることを禁止し続けている」とも研究者らは述べています。

Sisley博士は昨年、質の低い研究用大麻でDEAと戦ったと述べましたが、結局提供される範囲内で実験を行わなければならなかったようです。

研究者らは様々な抑圧に屈しず、研究をやり遂げました。MAPSが提供したスケジュールによると、参加者全員が2018年11月に治療を終えたため、研究結果は今年の夏に閲覧可能になるとのことです。

大麻擁護団体は、大麻がPTSD症状を助けるとして長年にわたり退役軍人に医療用大麻へのアクセスを提供しようと闘ってきましたが、議会は試みを抑制し続けました。しかしながら、Sisley博士が提出した報告書の結果によって、政府の心が開かれる可能性は格段に上がるはずです。

イリノイ州では、PTSDはイラク戦争退役軍人の11〜20%に存在すると推定されています。この状態は、2016年に医療用大麻の適格条件のリストに追加され、州の医療用大麻プログラムで患者が使用している最も一般的なものとなっています。2018年、合計4,000人のイリノイ州住民がPTSD関連の問題に対して大麻治療を受けています。

PTSDなど心的な症状への対処の手段として大麻を容認する進歩的な発展は、一定のレベルの改革につながるかもしれません。

参照:CannabisnowHightimes

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